起立性調節障害というと子どもの病気というイメージが強いですが、大人になってからも症状がすっきり治らず、体調の波に悩まされることは珍しくありません。
私自身、中学生のときに発症して以来、大人になってからも朝の起きづらさや午前中のだるさ、立ちくらみといった不調がずっと続いていました。
社会人として働く中で、少しでも体調の波を落ち着かせたいと思って試してみたのが漢方です。
実際に続けてみてどうだったか、効果を感じた漢方や飲むときの注意点について、私の体験を交えて書いてみます。
社会人になってからの体調と、漢方を試したきっかけ

学生の頃も大変でしたが、社会人になってからの不調はまた違ったつらさがありました。
・朝起きるのがつらく、日によって出勤が安定しない
・午前中は頭がぼんやりして集中できない
・夕方になると体が動くものの、帰宅後にどっと疲れが出る
・見た目は元気そうに見えるので、周囲につらさを分かってもらいにくい
このまま体調が崩れて働けなくなったら困るという焦りもあり、病院で相談して体質に合う漢方を処方してもらうことにしました。
一番変化を感じたのは、婦人科で処方された当帰芍薬散
いろいろ試した中で、私の体に一番合っていたのが当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)でした。
実はこれ、もともとは起立性調節障害のためではなく、重い生理痛を和らげたくて婦人科で出してもらったものです。
ところが毎日飲んでいるうちに、生理痛だけでなく、長年悩まされていた朝の重だるさや立ちくらみまで少し軽くなっていきました。
後から知ったのですが、当帰芍薬散は血の巡りを良くして体内の水分バランスを整える作用があるため、起立性調節障害の治療でもよく使われる漢方の一つだそうです。
続けてみて感じた体の変化
・朝起きたときのズーンと重い感覚がやわらいだ
・急に立ち上がったときの立ちくらみの回数が減った
・日によってガクンと落ち込むような体調の波が、前よりなだらかになった
もちろん完全に症状が消えるわけではありませんが、波が小さくなるだけでも日々の暮らしやすさはかなり変わりました。
女性で、起立性調節障害の症状と生理痛や冷え性の両方に悩んでいる方には、合いやすい漢方だと思います。
起立性調節障害でよく使われる漢方
起立性調節障害では、症状のタイプや体質に合わせていくつかの漢方が使い分けられるようです。
※あくまで当事者が情報収集した範囲ですが、以下の3つの漢方も候補になりやすいそうです。
・半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)
めまいや立ちくらみ、頭痛があり、胃腸が弱くて疲れやすい人に使われます。
・苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
立ちくらみや動悸、ふわふわするめまいなど、体内の水分代謝の乱れが関係しているタイプによく処方されます。
・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
全体的にエネルギー不足で、倦怠感が強く食欲がわかないような虚弱体質の人に向いています。
薬局やドラッグストアでも市販薬として買えますが、病院(内科、婦人科、心療内科など)で相談して処方してもらうと、自分の体質に合ったものを見極めてもらえるうえ、保険適用になるので費用も抑えられます。
実際に漢方を試してみて感じたこと
飲んですぐ効く即効性はない
風邪薬や痛み止めのように、飲んで数十分で効くというものではありません。
毎日コツコツ飲み続けることで、数週間から数ヶ月かけて少しずつ体の土台を整えていく感覚でした。短期間で判断せず、気長に付き合う必要があります。
体質による相性の差が大きい
漢方はその人の体質に合っていないと、効果が感じられなかったり、お腹を下してしまったりすることがあります。口コミだけで選ぶのではなく、医師や薬剤師に体質を見てもらうのが確実です。
生活リズムを整える意識もセットで必要
漢方だけに頼ればすべて解決するわけではありませんでした。
睡眠時間をしっかり確保する、水分や塩分を意識して摂る、朝起きたら日光を浴びるなど、生活習慣のケアとセットにすることで初めて体が安定するのを実感できました。
まとめ
起立性調節障害は、大人になってからも長引くことがあります。
周囲からは見えにくい不調だからこそ、気合いや根性で乗り切ろうとして無理を重ねてしまいがちです。
漢方は劇的な特効薬ではありませんが、体調の波を小さくして生活を少し楽にする手段の一つとして、十分に役立ってくれました。
日々の体調管理に悩んでいる方は、無理をしすぎず、病院で一度相談してみてはいかがでしょうか。
社会人になってからの働き方や、体調に合わせた仕事選びについてはこちらの記事に書いています。

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