朝起きるのがつらかったり、体調の波が激しかったりすると、高校だけでなく大学への進学も不安になりますよね。
毎日朝から通える人しか大学なんて行けないんじゃないか。
もし合格できたとしても、出席日数が足りなくて単位を落としてしまうのでは。
そんなふうに悩んでいる高校生や親御さんも多いのではないでしょうか。
にゃあこ私自身、中学生の頃に起立性調節障害になり、高校へは行かずに高卒認定(旧大検)を経て大学へ進学、最終的には大学院まで修了しました。
最初こそ不安だらけでしたが、大学には体調に合わせて学習環境を調整してもらえる「合理的配慮」という制度があり、上手に活用することで無理なく卒業することができました。
今回は、起立性調節障害の人が大学で合理的配慮を受けるための具体的な流れや、進学先・一人暮らし選びで意識した工夫について書いてみます。
合理的配慮を知る前の失敗と思い込み
受験生の頃の私は、大学は毎日決まった時間に通える人だけが行く場所だと思い込んでいました。
そのため、
・毎日朝から通学する前提で志望校を考える
・1限からフルで授業に出る生活を想定する
といった無理な計画を立ててしまい、自分を追い詰めて体調を崩すことがありました。
けれど、無理をして一般的な学生と同じように通おうとすること自体が、起立性調節障害の体には大きな負担だったのです。
大学の「合理的配慮」とは?起立性調節障害でも対象になる
途中で合理的配慮という仕組みを知り、起立性調節障害でも大学側に相談すればサポートを受けられることが分かってから、進学のハードルが一気に下がりました。
合理的配慮とは、病気や障害がある学生が、周囲と平等に学べるように大学側が柔軟な対応をしてくれる制度のことです。
大学や学部によって対応は異なりますが、例えば以下のような配慮を受けられる場合があります。
・体調不良による欠席分を、レポート課題などで補えるようにする
・試験の時間を午後にずらしたり、別室で受けられるように調整する
・午前中の必修講義を、オンライン受講や録画配信で受けられるようにする
何もしなくても自動的に配慮されるわけではありませんが、きちんと事情を説明すれば、親身に対応してくれる大学がほとんどです。
合理的配慮を申請する具体的な手順
1. 相談窓口を確認する
まずは大学の教務課や学生課、あるいは障害学生支援室といった担当窓口に連絡します。
2. 必要書類(医師の診断書)を準備する
ほとんどの場合、医師の診断書や意見書の提出を求められます。
診断書には、単に病名だけでなく、
・午前中に強い立ちくらみや倦怠感が出ること
・朝の通学や長時間の着席が困難な日があること
・どういった配慮が必要か(オンライン受講や課題での代替など)
といった具体的な状況を医師に書いてもらうと、大学側との話がスムーズに進みやすくなります。
3. 大学側と面談し、各教員へ共有してもらう
担当窓口のスタッフと面談を行い、具体的にどの講義でどんな配慮が必要かをすり合わせます。
決定した配慮内容は、窓口から各授業の担当教授へ連絡されるため、自分で毎回すべての先生にイチから説明して回る必要はありません。
申請はいつ頃するのがベスト?
すでに起立性調節障害と診断されている場合は、合格後すぐ、入学手続きのタイミングで窓口に相談するのが一番安心です。新学期が始まる前に配慮の準備を整えてもらえます。
在学中に体調を崩して診断がついた場合でも、分かり次第なるべく早めに相談すれば途中からでも対応してもらえます。
体調の負担を減らすために、大学選びや一人暮らしで工夫したこと
合理的配慮の制度を利用するだけでなく、日々の通学ストレスを減らすための環境づくりも工夫していました。
大学のすぐ目の前に部屋を借りた
これが一番効果的でした。
朝の満員電車に乗るのが一番体力を削られるため、大学のキャンパスのすぐ向かいにあるマンションを借りました。
通学時間が徒歩数分であれば、仮に1限の講義がある日でもギリギリまで体を休めることができ、空きコマに一度部屋へ戻って横になることもできます。
通学や電車移動がつらいときは、周囲に体調を伝えやすくなるヘルプマークを持っておくのもおすすめです。


シラバスや授業形態を事前にチェックする
最近はオンライン授業を併用している大学や、出席確認よりも期末レポートや試験の点数を重視する講義も増えています。
時間割を組むときに、朝早い講義を避けたり、午後中心のスケジュールに調整しやすい学部・学科を選ぶのも大切なポイントです。
まとめ
起立性調節障害だからといって、大学進学を諦める必要はありません。
大切なのは、健康な人と同じ生活リズムを無理に目指すのではなく、合理的配慮などの制度を活用して、自分の体調に合った通い方を見つけることです。
大学は高校までと違って時間割の自由度が高く、自分に合わせた学び方を組み立てやすい場所です。
進路に悩んでいる方は、気になる大学の支援制度を調べたり、オープンキャンパスや窓口で事前に相談してみてはいかがでしょうか。
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