起立性調節障害に向いている仕事・向いていない仕事は?元当事者が選んだ働き方とおすすめ職種まとめ
「朝起きるのがつらくて、毎朝決まった時間に出社できる自信がない……」
「立ちくらみや体調の波があるけれど、将来ちゃんと働けるのかな?」
起立性調節障害(OD)を抱えていると、進路や将来の就職に対して大きな不安を感じてしまいますよね。
朝の強い倦怠感や立ちくらみ、日内変動などの症状は、一般的な「毎朝満員電車に乗って定時出社する」というスタイルとはどうしても相性が悪くなりがちです。
でも、安心してください。
起立性調節障害だからといって「働けない」わけではありません。仕事内容や勤務形態を自分の体調に合わせて選べば、無理なく安定して働き続けることは十分に可能です。
私自身、中学生のときに重い起立性調節障害を経験しましたが、現在はフルリモートの会社員エンジニアとして快適に働いています。
今回は実体験をもとに、起立性調節障害の人が職業を選ぶときのポイントやおすすめの職種、慎重に考えたい仕事について詳しくまとめました!
職業選びで「仕事内容」よりも重視したい4つのポイント
起立性調節障害の人が長く安定して働くために最も大切なのは、仕事の内容そのものよりも「どう働くか(勤務環境)」です。
1. 始業時間の柔軟性(フレックス・時差出勤・在宅勤務)
午前中に体調が悪くなりやすい起立性調節障害にとって、「毎朝9時出社固定」はそれだけで大きなプレッシャーになります。
フレックスタイム制やコアタイムなしの職場、午後から勤務できる仕事、あるいは在宅勤務(テレワーク)ができる環境だと、体調の波に合わせた調整がしやすく、精神的にもグッと楽になります。
2. 座ってできる仕事かどうか(デスクワーク中心)
長時間立ちっぱなしの仕事は、立ちくらみや脳貧血、倦怠感を引き起こしやすくなります。
基本的に座ったまま作業ができるデスクワークのほうが、体調を大きく崩すリスクを減らせます。
3. 夜勤や不規則なシフトがないこと
自律神経のバランスを保つためには、規則正しい生活リズムが何より大切です。
日勤と夜勤が交互に来るような交代制勤務は、体内時計が乱れて症状が悪化しやすいため、できるだけ避けたほうが安心です。
実は私も大学生の頃、「少し体調が良くなってきたから」と早朝3時起きで働くパン屋の早朝バイトに挑戦したことがあるのですが……見事に生活リズムが崩れて体調を悪化させてしまいました。無理は禁物です!
4. 体力的な負担が少ないこと
重い荷物を運ぶ、現場を歩き回るなど、強い肉体疲労を伴う仕事は体力の消耗が激しく、翌日以降の体調にも響きます。できるだけ体力を消耗しすぎない仕事を選ぶのがコツです。
起立性調節障害の人におすすめの職種
上記の条件を満たしやすく、体調に不安がある方でも挑戦しやすいおすすめの職種をご紹介します。
① IT系(プログラマー・システムエンジニア・Webデザイナー)
私自身が選んだのもこのIT系の分野です。
IT系の大きな魅力は、パソコン作業がメインで座って仕事ができること、そして「在宅勤務(フルリモート)」や「フレックスタイム制」を取り入れている企業が多いことです。
体力や出社の有無よりも「技術や知識」が評価される世界なので、朝が苦手な人でも実力次第で非常に働きやすい環境を作ることができます。
専門スキルは必要ですが、未経験からでもオンラインスクールや独学で学べる環境が整っています。学生さんで将来の働き方に不安があるなら、ITスキルの習得は本当におすすめです!
② 経理・一般事務
デスクワークの定番である経理や事務職も、安定して働きやすい職種の一つです。
立ち仕事がなく、業務の進め方がマニュアル化されていることが多いため、急な体調不良の際も引き継ぎやフォローがしやすいのがメリットです。
簿記などの資格を取得しておけば、就職や転職の際にも大きな強みになります。
③ 在宅ワーク・Web関連の仕事
企業に正社員として勤める以外にも、在宅で完結する仕事を選択肢に入れるのもおすすめです。
・Webライター、編集
・データ入力
・動画編集、イラストレーター
・翻訳業務
納期さえ守れば「いつ作業しても自由」という案件も多いため、午前中はゆっくり休んで体調が落ち着く午後や夕方から作業する、といった柔軟なライフスタイルが可能です。
慎重に検討したほうがよい職種
逆に、体調管理の面から慎重に判断したほうがよい職種もあります。
夜勤や当直がある仕事(医療・介護・警備など)
看護師などの病棟勤務や介護職、24時間営業のシフト制業務は、昼夜逆転が起きやすいため症状が再発・悪化するリスクがあります。
もし医療・介護系を目指す場合は、夜勤のないクリニック勤務や訪問看護、デイサービスなど、日勤固定の職場を選ぶのがおすすめです。
長時間の立ち仕事(接客・販売・飲食など)
アパレル販売員、美容部員、ホテルフロント、飲食店のホールなどは、基本的に立ちっぱなしの時間が長くなります。下半身に血液が滞りやすく、立ちくらみや失神につながる危険性があるため注意が必要です。
運転や肉体労働が中心の仕事(ドライバー・建設・引っ越しなど)
トラックドライバーや配送業は、長時間の運転に加えて重い荷物の積み下ろしが発生します。めまいや急な集中力低下が重大な事故につながる恐れがあるため、体調に波があるうちは避けたほうが無難です。
同じ職種でも「職場選び」で働きやすさはガラリと変わる!
仕事選びで大切なのは、職種名だけで判断しないことです。
例えば同じ「事務職」や「ITエンジニア」であっても、
- 毎日満員電車での出社が絶対条件の会社
- 完全在宅&フレックスで自由に働ける会社
では、体への負担が天と地ほど違います。
求人を見るときは、以下の点をしっかりチェックしておきましょう。
- リモートワークの「実際の利用率」(名ばかりリモートではないか)
- 残業時間の平均
- 始業時間とフレックスタイム制の有無
- 有給休暇の取りやすさ
とはいえ、「面接の場で残業時間や在宅勤務のことを細かく質問するのは気が引ける……」という方も多いと思います。
私自身、現在の会社に転職する際にはエージェントを活用しました。
専任のアドバイザーが間に入ってくれるため、直接企業には聞きにくい勤務形態や残業の実態、職場の雰囲気なども事前に確認してもらうことができ、精神的な負担が本当に軽くなりました。
体調に不安がある方や、自分の体質に合った無理のない職場をじっくり探したい場合は、専門のサポートを受けられる dodaチャレンジ などのエージェントを一度チェックしてみるのがおすすめです。
まとめ:自分の体質に合った環境を選べば大丈夫!
起立性調節障害があると、「普通の人と同じように働けないんじゃないか」と焦ってしまうこともあると思います。
でも、自分の体調の波や特性を理解し、「座ってできる仕事」「時間の融通が利く仕事」を選べば、無理をせず長く活躍できる場所は必ず見つかります。
焦らずに、自分のペースで働ける道を見つけていきましょう!
私が起立性調節障害で不登校になってから、社会人として会社員になるまでの具体的な進路や体験談はこちらの記事に詳しく書いています。

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